抗不安薬とは?
抗不安薬を使ったら
「性格が変わってしまうんじゃないか?」
「犬らしさ・猫らしさがなくなるんじゃないか?」
と、心配なさるかもしれません。
しかし抗不安薬は、動物の性格そのものを変えてしまうお薬ではありません。
”感情が爆発する(=問題行動が起きる)までの導火線を長くするためのもの”と考えてください。
(例: この状況なら必ず咬んでくるはずなのに、お薬を使い始めてからは唸るだけで済んでいる)
抗不安薬はあくまで補助的なもので、環境改善や行動修正トレーニングなどが治療のメインになります。
抗不安薬には、長期間使用するもの(数か月~年単位)、様子を見ながら頓服で使用するものがあります。
多くの場合、有効用量の1/4~1/2量から始め、副作用が出ていないことを確認しながら少しずつ量を増やし、適量を見極めていきます。
問題行動が深刻な場合(例:ひどい攻撃行動がある時・強い不安感を持っていそうな時)、治療開始時から抗不安薬の使用をおすすめしています。
その主な理由としては、飼い主さまの安全を確保するためと、行動修正トレーニングをしやすくするためです。
しかし、抗不安薬の使用に抵抗感を持っておられるなら、緩やかな抗不安作用のあるサプリメントから始めることもできます。
2週間~1ヶ月ほどサプリメントを使用してみて、期待したほど効果がないと感じられたら、抗不安薬の使用を考えてみられてはいかがでしょうか。
「抗不安薬を始めたら、それをやめることはできないのか?」
と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。そのことについては、後日記事にしたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
